横浜中華街は今

1950年代、60年代に横浜中華街の大通りに映画館がありました。現在は、同發新館として居抜きでホールとして使われています。

同發の協力を得て、第1回横浜中華街映画祭2012が9/29から飛び石で7日間開催。映画館が期間限定で復活しました。異国にタイムスリップしたような不思議な空間がそこにはありました。

http://www.chinatownfilmfest.com/index.html

私が訪れた9/30は2日目。折しも中秋節で中華街は静かに賑わっていました。映画館の中ではシネマ・ジャック&ベティの梶原支配人が迎えてくれました。14時からの『サンザシの樹の下で』を観ました。

抗日戦争(日本では日中戦争)でサンザシの樹の下で日本兵に殺された兵士の血が樹に移って赤い花が咲くという伝説があります。1970年代初頭の毛沢東文化大革命の悪政の中、主人公の女子高生はサンザシの樹のある農村へ実習に行き、恋が始まる純愛の物語です。

結末は予想通り。そんな映画でした。映画が終わった後、外は悲しげな雨が降っていました。

10/1は国慶節です。お祝いパレードは、最近の情勢に鑑みて中止となりました。ゲート(門)に飾られる横断幕もなし。

そして10/10は、10が重なる「雙十節(そうじゅうせつ)」があります。昨年はこちらも100年ということもありかなり派手でしたが、今年は孫文のポスターが控えめです。

それぞれ、中華人民共和国中華民国の建国を祝うお祭りです。中華街の人にとっては、どちらも等しく祝う日。今年は密やかにお祭りとなります。