Internet will be available on Arno soon
アルノ環礁は首都のあるマジュロ環礁にもっとも近い環礁ですが、携帯電話もインターネットもない状況です。
そんなアルノにもいよいよ携帯電話とインターネットが来ます。アルノにとって歴史的な日となります。
私は中継テスト中の交換用アンテナ輸送のため、夕刻、マジュロ環礁からNTAのボートでアルノ環礁に向かいました。
この季節はまだ波が高くボートは随分と揺れました。穏やかな波は夏の到来を告げるそうです。夏はまだなのですね。高い波を右に左にかわしながらArno Arnoの港に50分程で到着しました。
港に係留されたNTAのボートの中には夜通し見張り番が残りました。ご苦労様です。曇り空で満月は雲に隠れて辺りは真っ暗になりました。
港の近くに貝の養殖場がありそこで自炊と宿泊をしました。養殖場は日本の資金援助で建てられたものです。昼間にソーラパネルで蓄電したバッテリーを使い建物の中の電球を灯します。Bobbyが次の日の設置作業に備えてアンテナの組み立てを夜のうちに行いました。
夕食は先発組が用意してくれた刺身と魚の天ぷらでした。マーシャル人でも白身の魚を刺身にするんですね。日本人的食事です。口に合ってうれしい。落ち着きます。
食後はexecutiveのYoshiさんと夜遅くまで話をたっぷりしました。こんな機会は滅多にありません。NTAのことをいろいろ聞くことができました。わからなかったことをいろいろ解消。
宿泊施設は簡易ベッドと窓があります。網戸はありませんがアルノでは立派なものでしょう。窓と入り口全開でラグーン側からの強い風を受けて、気持ちよく寝付ける事ができました。
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翌日早朝にアンテナ交換完了!3Mbpsから5Mbpsにスループットを改善しました。
インターネットとIP電話はOK。後は、マジュロ側からの確認作業を待ちます。
その間、中央部の小学校までYoshiさんと散歩です。環礁なので土地は三日月のように細く、道は一本しかありません。道のまわりには、椰子、パンの木、パンダナスなどが手つかずで茂っていました。
途中、コプラの製造に遭遇。ブラウン色に変わったココナッツの実の内皮の部分を小さく切っていぶし乾燥させます。袋詰めしてマジュロに出荷します。一袋$15〜$19で取引されるそうです。ココナッツオイルはこれから抽出されます。
Yoshiさんは会う人みんなにたばこを振る舞っていました。おかげさまでココナッツをお返しにいただき散歩で渇いた喉を潤すことができました。これはマーシャル流の社交術ですね。また一つ学びました。
ボートの出発まで砂浜でしばし休憩。アルノの砂浜独り占めです。
今回はテストとコンクリートの基礎までできました。3週間後に基地局のタワーを立てます。アルノで携帯電話とインターネットが使えるのはもうすぐです。