中国人との駆け引き

マーシャルには中華レストランが比較的多くあります。中国人は休むことなく、よく働きます。

今日はそんな中華レストランと来月の大パーティの価格交渉です。商売上手の中国人相手に、足元を見られないようにしないといけません。

お父さんがボス。娘さんは会計と給仕担当。典型的な家族経営。この看板娘が交渉の窓口です。福建省から2年前に出てきたそう。

価格交渉は最初から決裂ムード。ボスにエスカレーションし、ボスが怒りながらやって来ます。そして、喧嘩分けれ。飲み物持ち込みは儲からないので結構嫌われました。

看板娘を介して、こちらは再交渉、一歩も引かずに崩していきます。ボスは必ず戻ってきます。これは習性です。

こんなことを5回は繰り返しました。

他の店の方が安いとか、安い食材に変えて価格を下げてくれと理屈で押しました。

が、結局それははどうでもよかったようです。ねばったので先に進んだ感じです。

ボスは、品数でざっくり採算をみています。高級食材など元々持ち合わせはないですから単価はほぼ同じ。

ここから筆談で。

$17 10+1

そして、品数が少なくなってこちらの要求額が最後に出ました。

$14 8+1

8品1スープです。

これで、メニューを書いてもらいました。魚はいつもよいものを食べているし、食べるのに一生懸命になってしまうので、他のものに変えてもらいました。

品数的には、これで十分かと。
大筋交渉成立です。

ここからは味をトライさせてもらうことにしました。うまくなかったら意味がないですからね。

焼きそば、ビーフブロッコリー、スープ2種を試食。広東料理です。味は濃くないです。決め手はオイスターソース。深い味が出ていました。

スープはミックスシーフードに決めました。こちらも味が深く滋養がある感じ。元気がでました。

最近、全く食欲がなかったのですが、おいしかったので食が進み、お腹が満たされました。

これでいいことにしました。ほめ殺して、笑顔で交渉成立です。ついでにもう一押しで杏仁豆腐でも付けてもらえばよかったかなぁ。

特注なので、書面で条件を残しました。今度また行って内容を再度確認しようと思います。今日のように量が十分あるか心配なので、そこには釘を打っておくつもりです。
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価格などあってないようなものです。理屈をこねてねばりながらも、まだここに決めていないという態度を示し、駆け引きをする必要があります。

最終的に交渉が成功したかどうかは、参加者の満足次第ということになります。安くてうまかった、が成功イメージです。どうなることやら。

ちなみに私のいい加減なマンダリン(北京語)は福建人には全く通じませんでした。ネタで看板娘を喜ばせるつもりでしたが、すべりました。こちらは完敗です。