ADSL工事事情

ADSLをご存知でしょうか。

電話線はどの家庭に大抵入っています。この線が家庭からずっと先の電話局につながっているのです。

電話会社(我がNTA)がインターネットを家庭に届けようというときにこの電話線を活用したのがADSLです。

遅まきながらマーシャルでも1年ほど前からNTAが高速ADSLサービスを開始しました。それまでは低速のダイヤルアップ接続サービスでした。

これが電話局側の線です。ADSLの契約をした家庭の線のみをインターネットに接続するようにします。

他の家庭の線を誤って接続しないように注意深く作業を行う必要があります。

少しこの作業を難しくしているが、マーシャルには各家庭に住所の番地がないことがあります。ADSLを申込んだ家庭がどこにあるかが正確にわからないのです。

したがって、まず、回線を担当しているラインマンが、申込書のアパート名と携帯番号をたよりに電話をしてその家庭を訪問するところから始まるのです。

始めからその家庭の電話番号を申込時に書いてもらえば済むような気がしますが、引っ越してきたばかりの人は自宅の電話番号が何かを知っているはずがありません。ここは人手をかけてしっかりと調べます。

ここまでの作業に時間をかなり要します。電話線が断線していることもよくあることで、その復旧に大変な手間がかかります。塩害とスコールの強雨の影響は深刻です。感覚的に言うと2年で断線します。電話線だけでなく、身のまわりのほとんどすべての金属は錆びついてますから。

もっと丈夫な電話線を使い、スコールに耐えられる施工をすれば断線が減ると思うのですが、それは日本人の考え方なんですね。

マーシャル人のやり方で改善へ向かうことを後押しできたらよいなと思っています。少しずつ、少しずつに。